ジャクソンホール会議でのFRBワーシュ議長講演を受けて利上げ観測が強まり、ビットコインは一時7万6,909ドルまで急落した。あわせて、ビットコインを財務資産として積み増す上場企業3社(キャピタルB、ジーニアス・グループ、アルファ・モーダス)が異なる方式の資金調達を発表し、株主リスクの構造を比較する記事も紹介されている。
8月28日のジャクソンホール会議でFRBワーシュ議長が講演し、PCE価格指数の高止まりを指摘したことで9月利上げ観測が35%から60%に上昇。ビットコインは一時7万6,909ドルまで下落した。今年の会議テーマは決済・金融イノベーションだったが、実際に相場を動かしたのはインフレ関連の発言で、今後は政策決定日よりCPIやPCEなど指標発表日が価格変動の主戦場になるとの見方が示された。
FRBのウォーシュ議長はジャクソンホール講演で早期利下げに慎重な姿勢を示した。設備投資・企業利益・消費が堅調で金融環境は引き締め的とは言えず、雇用も完全雇用水準にあるため利下げの緊急性は低いと評価。一方PCEインフレは3.7%と目標を大きく上回り、広範な品目で値上がりが続いているとして物価安定を最優先する方針を強調した。フォワードガイダンスの役割縮小にも言及し、データ次第で市場の変動が大きくなる可能性を示唆。ビットコインは実質金利上昇やドル高により短期的に逆風を受けやすいが、AI投資による長期的な成長期待は追い風になりうるとしている。
8月27〜29日のジャクソンホール経済シンポジウムで、ウォーシュFRB議長が28日に初の基調講演を実施。ビットコインは7万8,000ドル台で迎えたが、市場が警戒するのは緩和後ずれではなく利上げの可能性。7月FOMCでは3人の地区連銀総裁が利上げを主張し2016年以来の反対票となった。今回の上昇は財務省の長期債買い戻し拡大が起点で、9月末満期オプションでは6万〜7万5,000ドル帯のヘッジが薄く、タカ派的な受け止めがあれば急落しやすい構図。ただし議長はフォワードガイダンスに否定的で、講演テーマも金融政策そのものではないため明確な合図が出ない可能性もある。
7月の米PCEデフレーターが前年比+3.7%と市場予想を上回りインフレの根強さが意識される中、10年債利回りは4.647%まで上昇。本日開幕したジャクソンホール会議では28日のウォーシュFRB議長講演が焦点だが、フォワードガイダンスに慎重な同氏の姿勢から具体的な政策指針が出る可能性は低いとみられている。ビットコインは78,500〜79,000ドル、ソラナは一時100ドルの大台に到達するなど、金利上昇下でも仮想通貨市場は高値圏を維持している。