Grafana Labs所属の山口能迪氏による書籍紹介。OpenTelemetryを用いたテレメトリーサンプリングを扱い、確率的サンプリングからテイルサンプリング、動的サンプリングまで、トレース・メトリクス・ログ・プロファイルを横断する実装とガバナンス・FinOpsの観点を解説する。2026年8月31日発売予定。
Python アプリを OpenTelemetry でゼロコード計装すると、New Relic 上でトランザクションが HTTP メソッド単位にまとまりパスが表示されないことがある。原因は送信メトリクスに `http.route` 属性が欠けていること(旧セマンティック規約ではスパンには付くがメトリクスには付かない)。`OTEL_SEMCONV_STABILITY_OPT_IN=http`(または `http/dup`)を設定して新しい安定版の HTTP セマンティック規約に切り替えることで `http.route` がメトリクスに含まれるようになり解決する。ただし属性名も変わる(例: `http.method` → `http.request.method`)ため、既存の NRQL クエリやダッシュボードに影響しうる点に注意が必要。コンソールエクスポーター(`OTEL_METRICS_EXPORTER=console`)での送信データ確認と、NRQL での受信データ確認を突き合わせるデバッグ手順も紹介されている。
OpenTelemetry Collectorのtail-based samplingにより、トレース完了後にエラー・低速リクエストなど価値の高いトレースだけを保持し、それ以外を破棄してコストを抑える手法を解説。ゲートウェイ構成でトレースIDごとに同一collectorへルーティングし、Span Metrics(RED指標)はサンプリング前の全量から計算してサービス健全性の可視性を維持する。probabilistic方式だけでは重要なエラーを取りこぼすため、latency/status_code/文字列属性/drop等のポリシーを優先度順に組み合わせ、ヘビーヒッターサービスの間引きやヘルスチェックの除外も行う。最終的にトレース量を約98%削減しつつSpan Metricsは全トラフィックを反映する構成を実現。