イーサリアムの次期アップグレード「グラムスターダム」で、新規状態作成コストを引き上げるEIP-8037と既存状態アクセスコストを引き上げるEIP-8038が提案されている。状態肥大化への対応が狙いで、新規アカウント作成は約7.3倍など数倍規模のガス代引き上げとなる。大規模検証では該当取引の0.3%程度に影響が出ると試算され、スマートアカウント基盤など一部プロトコルは移行対応が必要。目標時期は2026年第4四半期。
イーサリアム開発者が、将来の量子コンピュータによる暗号攻撃に備える新提案EIP-8394を検討している。バリデータのデポジットコントラクトを再設計し、可変長公開鍵に対応させ、BLS署名による新規バリデータ登録を段階的に終了させる仕組みを導入する。現在約4240万ETH(約1040億ドル)がステークされており、この大規模基盤の将来的な耐量子移行への布石となる。既存バリデータの鍵移行は対象外で、代替の耐量子方式自体は今後の別EIPで定義される。米国政府もPQC移行を加速させる大統領令に署名しており、世界的な量子対策強化の流れと一致する。
Provenance BlockchainとMoonwellで8月に相次いで発覚した2件の不具合は、いずれも古い/別系統の記録値を実態と照合せず判断材料にしたことが原因。Provenance Blockchainではマーカーの供給量フィールドが更新されずゼロのまま残存し、権限チェックがそれを参照した結果、無関係な利用者が82のメインネット資産アカウントを乗っ取り可能な状態になっていた。MoonwellではcbETHのオラクル価格が本来の約2,200ドルではなく1.12ドル前後と誤設定され、清算により約180万ドルの不良債権が発生。8月24日公表の準備金配分でも純不足額約176万ドルに対し返済への配分はゼロだった。